事業承継においてのお相手探しついて

M&A・事業承継のお話が進み、いざお相手を探すタイミングになったとき、「買い手探しはどのように行うのか」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

本記事では、実際にM&Aを多く成約してきた筆者が、どのようにお相手を見つけるのかについてお話してきます。これからM&Aを具体的に検討してみたいという方は、ぜひ参考にしてください。


目次

1. 自社のデータベースから

弊社では、日々買い手の情報を収集しております。弊社へのご紹介であったり、弊社サイトにお問合せいただいたりとソースは様々ですが、買い手様の情報は日々増えており、その中からニーズにマッチしたお客様をご紹介しております。

買い手様からは主に希望業種、売上・利益水準、投資可能額、地域、赤字・債務超過許容の可否、その他の条件等、様々な条件をヒアリングしております。


2. 他のM&A会社との連携

売り手様の希望条件でスピードを重視されるお客様が中にはいらっしゃいます。「〇〇(時期)までに相手が見つからない場合は廃業する」といった考えです。このような案件では、スピードが重要となってくるため、弊社内の情報だけではなく、他のM&A会社とも連携して進めることもあります。

もちろん、これは売り手様に許可を得たうえで実施しております。中にはスピードを重視している状況でも、あくまで自社内でお相手を見つけることにこだわるM&A業者もいますが、弊社では100%買い手様に寄り添い、最適なご提案をさせていただいております。

M&Aの業界は業種に特化した業者も多くおります。そのような方々と連携して、売り手様のご要望通り進むよう活動をしております。


3. その他の方法

最近はM&Aを検討する方も増え、M&A専門のプラットフォームも発展しております。例えば「BATONZ」や「TRANBI」といったサイトがそれにあたります。弊社では広く買い手候補を探したい場合は、掲載をさせていただくことがございます。

もちろんこれらのプラットフォームで売り手様の特定できるわけではなく、問い合わせをいただいた後に、売り手様へ情報開示の可否を確認し、お相手へ詳細情報を開示するといった流れです。


4. 買い手候補の調査

中小企業庁の「事業承継ガイドライン(第3版)」の運用が2024年8月より開始されており、弊社でもこのガイドラインに遵守した活動を行っております。弊社では、買い手候補の調査として決算書の確認、与信・審査支援システム「B CHECK」を活用した風評の確認等を行っております。

M&Aは異業種の買い手が候補となることも少なくありません。同じ業界であれば風評等も経営者様は聞き及んでいると思いますが、異業種だと不明な点も多いと考えられますので、しっかりと調査の上でご紹介をさせていただきます。


最後に:お気軽にご相談ください

今回はM&Aを考えるタイミングについてお話をさせていただきました。弊社では経営理念の『「ありがとう」と言われるM&Aを実現する』を達成すべく、自社内の情報のみにごだわらず、売り手様の要望に沿った活動しております。会社・事業が次の世代に引き継がれ、さらなる発展を遂げることを心より願っています。

まずはお気軽にお問い合わせください。方法を一緒に考えていきましょう。

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この記事を書いた人

2015年に都内の大学を卒業後、静岡県内の大手地方銀行へ入社。主に県内企業向けの法人融資と富裕層向けの不動産融資に従事。その後、2021年より静岡県内の上場企業へ出向し、買い手としてM&A業務に従事。2023年に銀行系のコンサルティング会社に帰任し、M&A仲介業務に従事。
EC・通販関連、動物病院、メーカー、食品製造等幅広い成約実績あり。2024年よりTKキャピタル株式会社へ参画。